PA・音響スタッフになるには

PA・音響スタッフになるには

2024/11/18

PA・音響スタッフの仕事とは?

コンサートやイベントの『音』を創り上げる影の立役者

アーティストのコンサートやお芝居・ミュージカルなどに行ったとき、会場でたくさんのスライダーやつまみのついた機材を操作するスタッフを見たことはありませんか?この人たちが行っているのがPAと呼ばれる音響スタッフの仕事です。 PAは、Public Address(パブリックアドレス)の頭文字であり、"公衆伝達"や"大衆伝達"という意味を持つ言葉です。PAは、別名「音響エンジニア」「PAエンジニア」などとも呼ばれます。

コンサート会場では、アーティストの歌声や楽器の音、BGMなどがベストなバランスで観客に届くように、マイク、アンプ、エフェクターなどの入力側とスピーカーの出力側の機材を調整する必要があります。PAは、会場ごとに異なる広さや壁の材質、柱の位置といった空間の特性に合わせた機材の設置場所を決め、本番中には機材の操作を行います。

PAといえばライブハウスや音楽コンサート、演劇、オペラでよく見かけますが、それ以外にもファッションショーやテーマパークでのイベントやパレード、企業の展示会、結婚式などさまざまな場所に活躍の場があります。

PA・音響スタッフになるには

PA・音響スタッフになるには?

PAは音響機材を熟知したうえで、それらを操作して「ベストな音」を作り出します。 さらに、仕事の現場はお客さんの晴れ舞台ですので、十分なスキルを身に付けてから現場に臨む必要があります。そのような特性から、専門学校や大学などでスキルを磨いておく方が良いでしょう。

専門学校であれば、在学中から大型イベントなどのスタッフとして参加しながらスキルを磨けるなど、実践的なカリキュラムが設置されています。もちろん、音楽理論やミキサーなど機材の扱い方は基礎からしっかりと身につけてから実習に挑むので、初心者でも安心してPAを目指すことができます。

就職先はライブハウスやコンサートホールなど会場自体に所属する他、イベント会社などがあります。イベント会社は屋内・屋外さまざまなイベントに携わる機会があるので、やりがいもありますがより音響の知識が求められるでしょう。

PA・音響スタッフになるまでの流れ

PA・音響スタッフの年収はどのくらい?

PAの年収は、経験年数や所属するプロジェクト、勤務する会社の規模などによって変わります。新人の頃は年収300万円ぐらいからスタートして技術が認められると600万円近くの年収になるパターンが平均的なところです。
大規模なイベントを担当したり、大物アーティストの専属のPAなどになったりすれば、年収が高くなる可能性があります。

PA・音響スタッフになるために資格は必要?

PAになるために、必ず保有すべき資格はありませんが、スキルの目安になる資格はあります。
舞台機構調整技能士国【国家資格】...劇場・ホール等の舞台における音響機構の調整操作に必要な技能・知識に関する国家資格。舞台会館などにおける唯一の国家技能検定。
Pro Tools技術認定試験...デジタルで音楽を作成する際のソフト(DAW)として代表的な『Pro Tools』の技術を証明する認定試験。
サウンドレコーディング技術認定試験...音響の理論、電気音響とスタジオシステム、レコーディング技術と先進技術、音楽・音楽著作権・音楽録音の流れ、録音の歴史など録音音響に関する基礎力を証明する認定試験。
映像音響処理技術者資格認定試験...テレビ番組・CM・映画・ネット配信等のコンテンツを手がける映像・音響関連業界で働く際に、最低限知っておくべき知識を証明する認定試験。
電気工事士試験【国家資格】...音響機材の設置やメンテナンスなど、機材によっては一定の資格がなければ電気工事が行えません。

PA・音響スタッフの将来性は?

コロナ禍で打撃を受けたエンターテイメント業界ですが、現在は回復し大変活気づいています。オフラインで人と会うことの重要性を改めて認識した人が増えたことが、イベントの盛り上がりに拍車をかけていると言えるかもしれません。
その反面、オンラインイベントなども参加のしやすさや世界中どこからでも行なえる・参加できることにより以前よりも増加しています。そのため、配信に適した技術を持つPAの需要もますます増加するでしょう。
今まで以上にPAの活躍できる場所は広がると予想できます。

PA・音響スタッフに向いているのはどんな人?

PAは、微妙な音の違いを聞き分けたうえで、ベストなバランスになるよう機材を操作します。そのためには、何よりも音楽が好きであることは欠かせません。また、さまざまな機材を操ることで美しい音を作り出していくため、細かな調整も苦にならない、こだわりを持てる性格も向いています。

PAの仕事は一人で完結するものではなく、プロデューサーやアーティストの意図を汲んで観客に感動を届けていく仕事です。そのため、関係者と円滑にコミュニケーションを取れる人や、縁の下の力持ちのポジションにやりがいを感じられる人も向いています。

PA・音響スタッフになるにはこの学科!

実習を通した知識・技術・ステージワークの習得で、質の高いPAを目指す

学内に3つのライブホールを持つ東京ビジュアルアーツ・アカデミー。PAコースでは、このホールの他学外のライブハウスも使用した実習で、様々な機材の使い方からイベント進行に重要なチームワーク力の育成、実践力を身につけます。
講師は大型野外イベント経験やライブハウス運営、有名アーティスト専属PAなど実力派揃い。PA・音響スタッフに必要な知識と技術を直接指導します。

PA・音響スタッフに関連する仕事

  • ・サウンドクリエイター
  • ・音響監督
  • ・照明
  • ・ライブスタッフ
  • ・レコーディングエンジニア
  • ・マスタリングエンジニア
  • ・ローディ

まずは…ACTION

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