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写真学科卒業生の川口翼さんが、第二回「ふげん社写真賞」でグランプリを受賞。グランプリ特典である写真集『心臓』の出版と出版記念展を開催しました。今回は、川口翼さんに応募したきっかけや、写真集『心臓』について、写真の魅力などを語っていただきました。

第二回「ふげん社写真賞」に応募したきっかけ

僕が学生の頃に、第一回「ふげん社写真賞」の開催が決まって、グランプリを取れたら写真集が出版できるということだったので応募しました。第二回は、卒業後に応募しています。
写真集がもともと好きで。写真を学ぶときも、写真集から写真を学んで、刺激を受けて...。日本の写真界は世界的に見ても写真集のレベルが高い。だから、自分も「写真家として生きていくなら写真集を作りたい」というのを学生の頃から思っていました。

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写真集『心臓』について

もととなっているのは、第二回「ふげん社写真賞」に応募した「回転の縁」という作品です。応募のために制作したダミーブック(作りたい写真集の手製本)では、4パートに写真集が分かれていて、3パート目が「夏の日」をテーマにした写真のパートなんですけど、そこをもとに夏の写真集にしていけたらなというのがありました。
夏の写真ていうと、結構チープに思われるかもしれないけど、暑さとか...気持ち悪さとか...そういうのを写真集に込めています。

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写真の魅力

写真に残すことができるものって、いっぱいあるようで案外なくて。でも言葉にできないもの...感情だったり、そのときの気持ちだったり、そういうものがシャッターを押すと残ってくれる。1枚の写真が何千、何万て綴られている文章よりもよっぽど雄弁に何かを発している場合があって、写真がすごいなと思うところです。

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写真は、映画とかと違ってしゃべらないし動かないし、味気ない表現だと思うんですけど、だからこそ写真を見ている人からの能動的なリアクションがすごく大切で。その写真を撮った人のことを考えると、すごくいろんなものがわかってくる。写真にしかできないことがたくさんあって、だんだん写真をやっていくといろいろな発見がある。そういうところがいいなと思います。

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東京ビジュアルアーツについて

学生と講師の距離感がすごく近いなと思っていて...たとえば、写真に限らず何かに迷ったときに「先生、ちょっと話聞いてください」って言える環境。技術的なことを学ぶだけじゃなくて、自分の好きなことを通して人間的にも人生を学べる。そういうのが東京ビジュアルアーツにはあると思います。

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第二回ふげん社写真賞グランプリ受賞記念
川口翼 写真展「心臓」

■日程
2023年7月6日(木)〜7月30日(日)
休廊:月曜日 12:00~19:00 (土,日18:00 close)
https://fugensha.jp/events/230706kawaguchi/
■会場
コミュニケーションギャラリーふげん社
〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-3-12

■写真集
川口翼 写真集『心臓』(ふげん社) 6,820円(税込)
https://fugensha-shop.stores.jp/items/64965ce6fad3bf007cd6452d
■【オンライン配信】
ギャラリートーク 川口翼×飯沢耕太郎(写真評論家)×町口覚(造本家)
2023年8月20日(日)までアーカイブ動画をご視聴いただけます。

チケット1,000円(税込)
https://fugensha.jp/events/230715talk/

プロフィール

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川口 翼 Tsubasa Kawaguchi

1999年 静岡県生まれ
2021年 専門学校東京ビジュアルアーツ写真学科卒業
2021年 個展「THE NEGATIVE」TOTEM POLE PHOTO GALLERY
2021年 第1回ふげん社写真賞ノミネート
2022年 第2回ふげん社写真賞グランプリ
2022年 個展「夏の終わりの日/ The last day of summer」コミュニケーションギャラリーふげん社
2022年 清里フォトアートミュージアム作品収蔵
2022年 グループ展「清里ヤングポートフォリオ展」清里フォトアートミュージアム
2023年 グループ展「ヤングポートフォリオサテライト展」Place M

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