映画監督は、人生を賭けるに値する価値がある
映画監督
在学中から自主製作映画を監督。卒業制作「全力ボンバイエ」が第2回京都学生映画祭入選、第2回水戸短編映像祭水戸市長賞を受賞。2004年に「自転少年」で商業デビューを果たす。2009年「60歳のラブレター」がスマッシュヒットし、以降コンスタントに制作し続けている。2018年11月には初のプロデュース映画「ヌヌ子の聖★戦」が公開。続く最新作「そらのレストラン」が第67回サン・セバスティアン国際映画祭カリナリー部門(食部門)に出品された。主な映画作品「神様のカルテ」「白夜行」「ドクターデスの遺産-BLACK FILE-」「桜のような僕の恋人」。
★監督にインタビュー
映像学科の授業で一番楽しかった授業は?その理由は?
2年生の前期に、「インディペンデント映画論」という座学がありました。卒業後の進路を考える時期でもあり、映画業界にどうやって入ればいいのか分からなかった自分には、その後の活動で生かされる「新しい視点」を貰えたような気がしました。授業の内容は、大手メジャーが配給する映画制作ではなく、アメリカでの小規模なアート映画の制作過程などを教えてもらいました。映画の作り方は一つではなく、多種多様な成立の仕方があるのだと知りました。そこから、映画を作るだけでなく、宣伝や配給など、観客の元に届くまでのプロセスを考えるようになりました。今も作る度に多くの学びがありますが、初めの一歩はあの教室だったと思います。
映画監督になるために学生時代に力を入れたことは?
「触れて、感じて、考えること」 を自分のテーマにしていました。若い頃はまだ分からないことばかりですが、誰かに教わるよりも、自分で体験して、考えたことを自分の言葉にしてみることが大事だと思っていました。課題の作品を監督するのも、シナリオを書くのも、他の人よりも上手く出来た記憶はありません。失敗を重ねながら、自分の感覚を表現することにも技術が必要なのだと知りました。
東京ビジュアルアーツ・アカデミーで学ぶ学生に一言!
皆さんが感じていることや考えたことは、とっても面白いことだと思います。自分を信じて、突き進んでください。皆さんが生み出す作品が、次の時代の世界を豊かにしていくのだと僕は思います。
まずは…ACTION